簡易な価格調査・賃料調査
不動産鑑定士が発行する報告書をあくまでも内部資料としてしか用いない場合は、調査報告書が便利です。
税務署や裁判所等への外部提出はできませんが、費用も安く、ご依頼から短い期間で提出いたします。
調査報告書は使用方法等に注意点がございますので、後述の説明をよくお読みください。
◇調査報告書とは
調査報告書とは、古くは「簡易鑑定」等と呼ばれていたものです。
正式な不動産鑑定評価報告書の場合、分析項目や記載項目が詳細に定められておりますが、調査報告書はこれらルールを一部省略した報告書です。
したがって、算定される価額は「鑑定評価額」ではなく、それに近いおおまかな価額となります。当然、正式な不動産鑑定評価を行った場合の鑑定評価額と異なる価額が算出されます。
近年、正式な不動産鑑定評価報告書と正式ではない調査報告書の違いがわかりにくいという批判があり、「簡易鑑定」等の言葉は報告書内で使用できなくなりました。また外部への提出も原則不可で、内部資料として使用することになります。
内部の検討に際して不動産のおおまかな価値を知りたい場合に使用することが、前提の報告書になります。
調査報告書はルールができて日が浅く、対応できていない不動産鑑定士が多くいます。実際ルールに違反し、懲戒処分を受けている不動産鑑定士も多く見られる状況となっています。
当社は当然これら新しいルールに対応しておりますので、安心してご相談ください。
◇正式な不動産鑑定評価報告書と正式ではない調査報告書との比較
報告書の種類 | 不動産鑑定評価報告書 | 調査報告書 |
---|---|---|
求められる価額・賃料 | 適正な時価・賃料等 | おおまかな価格・賃料 |
分析・記載項目 | 詳細 | 一部省略 |
外部提出 | 可 | 原則 不可 |
費用 | 通常 | 割安 |
作成期間 | 通常 | 早い |